パピヨンってこんな犬です

パピヨン

パピヨンってこんな犬です

パピヨンはフランス語で「蝶(チョウ)」の意味で、その名のとおり特徴的な大きな耳と美しい被毛を持つイヌです。性格は明るく社交的、ものおじせず好奇心旺盛なので大きなイヌにも平気で近寄っていきます。また遊びが大好きで人との接触を好みます。ほっそりした体つきですがとても丈夫なイヌです。環境や気候の変化への順応性も高いので案外飼いやすいと思います。しかし頭の回転が速く、小型犬の中では群を抜くレベルといえますから主従関係をしっかり教えて育てる必要があります。

カラー(毛色)について

ホワイト&ブラウン(ホワイト&レッド)、ホワイト&ブラック、トライの大きく分けて3つのカラーがあります

飼う場合の注意点

非常に丈夫で活発なイヌで高いところからも平気で飛び降りようとしますから骨折や脱臼などに注意する必要があります。またジャンプが得意なのでサークルなどで飼う場合は、乗り越えてしまわないよう屋根をつけたほうがいいです。それに動きが俊敏ですからお散歩の際リードを離して捕まえられないとか、交通事故なども注意してください。根っからの運動好きな犬種ですから運動しないとストレスがたまりやすいといえます。散歩など十分に行ってください。エレガントな容姿ですが、手入れは意外と簡単で毎日のブラッシングで絹のような美しい毛並みを保つことができます。体臭も少ない犬種なので特別なトリミングなど必要なくあまり手がかかりません。

パピヨンQ&A

パピヨンはトリミングに連れて行ったほうがいいですか?

パピヨンは美しい長い耳や尻尾の飾り毛が特徴ですが、家庭でじゅうぶん毛の手入れができます。基本は毎日かかさずブラッシングをすること。小さい頃 は毛がまだ短いので本来必要ありませんが、大人になってから始めると嫌がる子がいますのでスキンシップも含めて子犬の頃からブラッシングごっこをしておい たほうがいいでしょう。通常はピン・ブラシ(注1)を使用します。毎日続けていれば輝く被毛になります。大人になると伸びてくる耳の下あたりの毛は細く、 もつれて玉のようになることが多いのでよく見ておいてください。必要に応じてスリッカー・ブラシ(注2)を使うといいと思います。カットしておきたい場所 は足の裏と肛門周りです。足の裏は指の間の毛が伸びたらカットしてください。毛が伸びていると室内ではフローリングなどで滑りますから、関節を痛めないよ うに短く切って肉球がきれいに見えるようにカットします。肛門周りはウンチがつきやすく汚れやすいので、カットしておいた方がいいと思います。いずれも カットする時に身体を触っても嫌がらないように子犬の頃から身体のいろんなところを触って慣れさせておくことが大切です。

(注1)ピンブラシ
通常のブラッシングはこれだけで十分ですピンの先が丸くなっているものを選びましょう。毛づやを整え、抜け毛やフケを取り除き皮膚のマッサージにもなります。

(注2)スリッカー・ブラシ
細い針金がくの字の様になったものです。毛の向きを整えたり、抜け毛を取り除くのに向いていますが強く使うと皮膚に刺さり痛いのでやさしく使ってください。おなかなどの毛の少ない所には使わない   
で下さい

パピヨンは白いので頻繁にシャンプーをしてあげたほうがよいのでしょうか?

パピヨンは白いので頻繁にシャンプーをしてあげたほうがよいのでしょうか?

人間だと毎日お風呂に入り、シャンプーをしたり、身体を洗ったりしますが、イヌは月に1回、多くても月2回までにしてください。特に子犬の頃は身体を汚しやすいのですが、身体を濡れたタオルで拭いてあげたり、汚れがひどいときはその部分だけを(足だけとか)水ですすぐようにします。イヌは皮膚が皮脂で覆われておりこれが外部とのバリアの役割をしています。これがシャンプー(千円以下の安いものは特に・・・)によって落ちてしまうのです。皮脂はまた数日で分泌されて元に戻りますが、あまりシャンプーの頻度を上げると皮膚がいつも乾いている状態になりボロボロになってしまいます。この皮脂がイヌのにおいの元なので気になる人もいらっしゃるかもしれませんが、こればかりは慣れるより他にありません。最近は毎日洗える高級タイプもありますが、子犬の頃はシャンプーがストレスになる場合もありますので必ず守ってください。

 パピヨンは活発なので狭いサークルでのお留守番はかわいそうです。

パピヨンは活発なので狭いサークルでのお留守番はかわいそうです。
留守の時は部屋に放しておいていいですか?これはおすすめできません。子犬をサークルから出す時は飼い主が見ていることが絶対条件です。人間の生活空間には電気コードや食べてはいけないものなど危険がいっぱいです。まず第一に「狭いからイヤ」とイヌは思っていません。どちらかというと飼い主に相手をしてほしいのだと思います。ひとりでいる時にいつまでもずっと走り回っていることはなく、ゴロゴロしたりそんなに動くことはないはずです。行動に自由を与えていると飼い主が呼んでも来なかったり、サークルでお留守番のできない子になったりします。その上トイレがうまくできない要因にもなります。サークルの中は安全ですし、飼い主が戻るまで「待機」を教えていると思ってください。そのかわり飼い主がいる時でなおかつ相手ができる時間はサークルから出しストレスがたまらないように十分散歩をしたり、遊んでスキンシップを図って下さい。子犬の頃から「待つこと」「我慢すること」を教えるのも大切です。